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介護事故予防に役立つ見守り機器の使い方3選

作成日:2023/04/01

更新日:2024/04/09

介護事故予防に役立つ見守り機器の使い方3選

本記事では、介護事故予防に重要な役割を果たす見守り機器の使い方を3つ紹介します。介護業界で働く皆様にとって、利用者の安全を確保することは最優先事項であり、効果的な見守り機器の活用が不可欠です。この記事を通じて、見守り機器の特徴や使い方をお伝えできればと思いますので、介護事故防止の勉強会資料や介護事故防止マニュアルにお役立ていただければと思います。

そもそもどんな介護事故が多い?

介護事故を起こさないためには、その発生内訳を知ることが大切です。この原因について、大規模な定量情報はなかなか公表されていません。そんななか、北海道十勝総合振興局が2019年に公開したデータを見ていくと、大まかな傾向を掴むことができます。
その中でわかるのは、介護事故で多いのは「誤薬」「骨折」「打撲」「誤嚥」だということです。北海道十勝総合振興局管内では、これら4つが介護事故で占める割合は92.7%でした。具体的な内訳は以下のとおりです。

・誤薬 34.9%
・骨折 30.0%
・打撲 20.7%
・誤嚥 7.1%

特に、上位3つについて重点的に予防策を講じていくことが重要です。

見守り機器とは?

見守り機器とは、センサーやカメラを用いて利用者様の動きや状態を24時間モニタリングしてくれる機械です。うまく使うことで、利用者様の安全を確保し、事故の発生を未然に防ぐことができます。以下に見守り機器の主な利点を挙げます。

事故の早期発見と対応

見守り機器は、転倒などの事故をリアルタイムで検知することができます。これにより、職員が素早く適切な対応を行い、利用者様の安全を確保することができます。

介護職員の負担軽減

見守り機器が利用者様の様子を自動的に監視することで、介護職員の負担が軽減されます。これにより、職員はより多くの時間とエネルギーを他の重要な業務やスキルアップに充てることができます。

利用者の自立支援

一部の見守り機器は、利用者様の日常生活動作をサポートし、自立を促す機能を持っています。これにより、利用者は自分でできることを増やし、自尊感情の向上やQOL(生活の質)の向上につながります。

安心の提供

見守り機器の導入により、利用者様ご本人だけでなく、家族や介護職員も安心感を得ることができます。これは、精神的な負担の軽減につながり、介護環境全体が改善されることを意味します。

データ収集と分析

見守り機器は、利用者の行動や生活状況に関するデータを収集し、分析することができます。この情報を活用することで、介護計画の見直しや改善策の立案が容易になり、より効果的な介護サービスの提供が可能になります。

見守り機器の世代や種類をさらに知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
見守り機器は、これらの利点を活かすことで、介護事故防止や利用者の生活の質の向上に貢献します。適切な機器を選び、正しい使い方を理解することが、安心安全な施設運営に役立ちます。

見守り機器をどう使えばよいか?

ここまで、介護事故のよくある原因と見守り機器についてご説明してきました。ここからは、実際に見守り機器をどのように使えば介護事故防止に役立てるかのケーススタディをご紹介していきます。

誤薬:記録とコミュニケーション

「誤薬」を防ぐために、介護士同士のインカムによるコミュニケーションとシステムを用いた記録の共有が効果的な手段の一つです。具体的には、介護士同士が利用者様ごとにインカムで情報を共有することで、誤薬のリスクを低減することができます。また、システムを用いた記録の共有によって、利用者ごとの薬剤の種類や量、服用時間などの情報を共有することができます。
これらの取り組みによって、介護士同士が利用者ごとに情報を共有することで、誤薬の発生を防止することができます。また、利用者の薬剤情報をシステムに登録することで、誤薬の発生を事前に予防することができます。
しかし、これらの取り組みが有効に機能するためには、介護士同士のコミュニケーション能力や情報共有の意識が求められます。また、システムを用いた記録の共有には、正確な情報の入力や更新が必要となります。そのため、介護士の教育やトレーニングも重要な課題となっています。
介護施設において、誤薬を防止するためには、介護士同士のコミュニケーション能力や情報共有の意識を高めるとともに、システムを用いた正確な記録の共有が必要です。これらの取り組みを進めることで、利用者の安全を確保し、より安心して介護を受けることができる環境を整えることができます
コミュニケーションツールについてはこちらの記事で詳細にご紹介しています。

骨折:離床時間の予測

介護事故の「骨折」の中でも、離床時の骨折は深刻な問題となっています。利用者様の場合、転倒が原因で骨折することが多く、特に夜間や早朝の離床時に起こりやすいとされています。そこで、脈拍やベッド上での動きと過去のデータを用いて離床時間を予測する見守り機器を活用することで、離床時の骨折を予防する取り組みが進んでいます。
見守り機器は、利用者様の脈拍や動きをセンサーで検知し、そのデータを集約して分析することで、離床時間を予測することができます。過去のデータも参考にすることで、利用者様が離床する時間帯を特定することができ、介護士が適切なモニタリングを行うことができます。また、見守り機器は音声ガイドや通知機能を備えており、利用者様が離床しようとしている場合には、スタッフに通知することができます。
このような見守り機器を活用することで、介護士が利用者様のモニタリングを行うことが困難な時間帯でも、利用者様が安全に離床できるようにサポートすることができます。また、予防的な介入ができるため、骨折などの介護事故の発生を防ぐことができます。
しかしながら、見守り機器の導入には費用や運用面での課題もあります。導入する前に、介護士のトレーニングや利用者様への説明を行うことが必要です。また、機器の運用には定期的なメンテナンスやデータの管理が必要となるため、十分な準備が必要です。
弊社のLASHIC-care(ラシク)では、こうした導入時のサポートを行いながら国内でも珍しい離床予測機能を兼ね備えた見守り機器を比較的導入しやすい価格でご提供しています。製品の詳しいご説明はこちらをご確認ください。

打撲:

介護施設で発生しやすい介護事故の一つに、「打撲」があります。高齢者の場合、打撲による外傷を負ってしまうことがあり、健康状態に大きな影響を与えることがあります。そこで、室内での異常行動や夜間の徘徊を検知する見守り機器を活用することで、打撲などの介護事故を予防することができます。
見守り機器には、人感センサーが搭載されています。この人感センサーは、利用者様の室内での行動や活動を検知し、異常な行動が見られた場合にはスタッフに通知することができます。例えば、利用者様が転倒してしまった場合、人感センサーが検知し、スタッフに通知することで迅速に対応することができます。さらには、その原因となりやすい室内での異常行動や深夜徘徊なども、打撲が発生する前に介護士宛に通知をすることで未然に防ぐことができます。
また、インカムの利用も良いでしょう。介護士同士がインカムを使用することで、手が離せないようなシチュエーションでも他の介護士とコミュニケーションを取ることができます。人手不足が問題となる場合には、スタッフ同士が助け合って、利用者様の安全を確保することができます。
これらの取り組みにより、高齢者の異常行動や夜間の徘徊を監視し、迅速な対応をすることができるため、打撲などの介護事故を予防することができます。また、スタッフ同士がコミュニケーションを密に取り合うことで、安全な介護環境を作ることができます。
弊社のLASHIC-care(ラシク)では、室内の動きをプライバシーに配慮した形で把握する機能をご提供しています。製品の詳しいご説明はこちらをご確認ください。

介護機器をうまく使いこなしましょう

以上、介護事故予防に有効な見守り機器のご紹介をしてきました。あくまで見守り機器は機械ですので、その使い方が最も重要です。こちらの内容を介護事故防止の勉強会資料や介護事故防止マニュアルにご利用いただいたのち、導入に向けた検討をしたい際はぜひ弊社のコンサルタントにご相談ください。介護施設運営の会社なので、現場に即したアドバイスが可能です。
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