作成日:2022/09/15
更新日:2024/10/23
【最新年度比較】介護福祉施設で使える見守りシステム5選
介護業界では人材不足が叫ばれて久しいですが、今後も被介助者が増加する傾向にありこの状況が続くと予想されています。そこで注目されているのが介護ロボットです。介護ロボットを活用することで、介護スタッフの負担を軽減して離職を予防できるためです。
このような背景から、介護ロボットの見守りシステムの導入を検討している介護施設さまもあることでしょう。
しかし、見守りシステムには種類や機能が複数あるため、「どのシステムが良いのかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか?そこで、本記事ではセンサーの種類や機能の解説に加えて、介護施設で使える見守りシステムを5つ紹介します。
見守りシステムとは
見守りシステムとは、介護スタッフの代わりに利用者さまを見守ってくれるシステムのことです。具体的には、カメラやセンサーで利用者さまの状態をチェックして異常を検知すると介護スタッフにアラートで知らせる仕組みです。
見守りシステムを利用することで、介護スタッフはパソコン・タブレットなどの端末で利用者さまの状況を確認できるようになります。常時利用者さまの状況を確認できるため、より品質の高い介護サービスの提供につながるでしょう。また、見守りシステムには介護スタッフにとっても業務の負担を軽減できるメリットがあります。
従来、夜間に利用者さまに異常や体調急変がないかを確認するためには、1〜2時間ごとの定期的な巡視が必要でした。人員の少ない夜間帯において、巡視業務は介護スタッフにとって負担の大きな業務です。また、利用者さまにとっても度々訪室されると気になってしまい、良質な眠りを阻害する原因にもなりかねません。そのため、見守りシステムにより不要な巡視を減らすことで、利用者さまにとって過ごしやすく・介護スタッフにとって働きやすい環境が実現できます。
見守りシステムで利用されるセンサーの種類
見守りシステムでは、主に以下の5つのセンサーによって利用者さまに異変・異常がないかを確認します。それぞれのセンサーの役割や機能について解説します。
カメラ・シルエットセンサー
カメラは、居室内の利用者さまの動きをリアルタイムで確認できる見守り機器です。また、カメラをモーションセンサーとして利用するシステムもあり、居室内の利用者さまの動きから異常を検知することも可能です。利用者さまのプライバシーの配慮・人権の尊重の観点から、カメラではなくシルエットセンサーを採用している見守りシステムもあります。
バイタルセンサー
ベッドマット下に設置することで、利用者さまの心拍数・呼吸数をチェックできるセンサーです。バイタルセンサーから得られた情報をパソコン・タブレットに一覧表示することで、介護スタッフは夜間の利用者さまの状況が簡単に把握できます。利用者さまの動きを検知するとアラートがなるベッドセンサーとしても利用可能です。
ベッドセンサー
ベッドセンサーは、ベッドマット下に設置するセンサーのことです。利用者さまが起き上がった際にアラートで知らせることができるため、歩行の不安定な利用者さまが転倒しないように、介護スタッフへ注意喚起するために利用されています。
マットセンサー
マットセンサーは、床に敷くタイプのセンサーです。マットセンサーを踏むとアラートで知らせることができます。ベッド横に設置したり、居室の出入り口付近に設置したりと、利用者さまが歩き回り転倒しないように介護スタッフへ伝える役割があります。
赤外線センサー
赤外線センサーは、設置した場所の前方の動きを感知するセンサーです。赤外線センサーの前方を横切ったときなどにアラートで知らせることができ、他のセンサーと同様に利用者さまの動きを感知するために使われます。
■特許取得の離床予測を活用!テクノロジーで介護を変える見守りシステム
介護施設で使える見守りシステム5選
ここまでご説明してきたセンサーを利用し、介護福祉施設で使える見守りシステムを5つ紹介します。
LASHIC-care(ラシク)
LASHIC -care(ラシク)は、居室センサー・ベッドセンサー・ドアセンサーの3種類のセンサーを提供しています。
これらのセンサーから、居室内の在/不在、温度、湿度、照度、運動量、ベッド上の在/不在、心拍数、ドアの開閉状況等のデータを取得・解析し、異常を検知した場合にはアラートでお知らせします。また、AIによる「離床予測」機能も搭載しています。
居室内の状況を遠隔で把握できるため巡視業務の軽減が図れることに加え、カメラを使わないプライバシーに配慮した見守りシステムなので、設置にあたってご家族の同意を得やすいでしょう。
センサーは必要な種類のみ、1台からでも導入ができます。通知を一元管理できるナースコールや、機能連携のできるインカムと併用することで、さらに利便性が向上します。
SaaS型見守りシステムであり、いつでも最新のシステムを利用できる点も特徴の一つです。
ポイント
・センサーとAIによる「離床予測」システムを搭載
・カメラ不使用でプライバシーに配慮
・巡視業務の削減
・データのグラフ化
・センサー1台からの導入が可能
・SaaS型高齢者施設見守りシステム
LASHIC-care(ラシク)
https://lashic-care.jp/features
シルエット見守りセンサ WOS-321
WOS-321は、シルエットセンサーを利用した見守りシステムです。1台から設置可能なため、転倒リスクが高い利用者さまに絞った使い方もできます。シルエット見守りセンサ WOS-321で検知できるのは、「起き上がり」「はみ出し」「離床」「立ち上がり」「体動なし」の5段階です。それらの動きに合わせて利用者さまの様子を介護スタッフに通知してくれます。
介護スタッフはタブレット・スマホを利用することで、離れた場所でもシルエット動画で様子を確認できます。シルエット動画ではあるものの、リアルタイムの様子をモニター越しに確認できるのが特徴です。
ポイント
・センサー1台からの導入が可能
・シルエットセンサーでプライバシーに配慮
・いつでもシルエット動画で確認可能
シルエット見守りセンサ(WOS-321)
https://www.king-tsushin.co.jp/product/wos-321/
ライブコネクト
ライブコネクトは複数のセンサーと連携することで、「熱中症注意通知」「離床行動通知」「ドア開閉通知」「夜間行動通知」「ベッド不在通知」「トイレ利用通知」といった通知が可能です。様々なシチュエーションで介護スタッフに通知されるため、リアルタイムの様子を把握するのに役立ちます。また、カメラと連携することで、居室内の様子を確認できるのも特徴といえます。
ポイント
・介護記録ソフトと連携
・カメラで居室内の様子を確認可能
・巡視業務の削減
・電気工事不要
ライブコネクト
https://liveconnect.jp/
眠りSCAN
眠りSCANは、バイタルセンサーを利用した見守りシステムです。眠りSCANでは、入眠状況・呼吸・心拍数・在離床をモニターで確認できます。離床行動をとるとアラームで通知してくれるため、ベッドセンサーの役割も果たしてくれます。
特徴は、利用者さまの睡眠状況を見える化してくれることです。そのため、利用者さまの睡眠状況に合わせておむつ交換の時間を変更するなど、きめ細やかな介護サービスの実現に役立ちます。
ポイント
・巡視業務の削減
・睡眠状況に応じた介護サービスの提供
・睡眠状況の見える化
眠りSCAN
https://www.paramount.co.jp/learn/reductionworkburden/nemuriscan
■特許取得の離床予測を活用!テクノロジーで介護を変える見守りシステム
ライフリズムナビ
ライフリズムナビはSaaS型高齢者施設見守りシステムで、ソフトがクラウド上にあるのが特徴です。クラウドにソフトがあるため、いつでも最新のシステムを利用できます。
また、特徴的な機能としては、ライフリズムスコアと呼ばれるセンサーより取得した情報をもとに睡眠度合を数値化してくれることです。数値化することで、睡眠の質を改善するための目標が明確になります。
他にも、「体温計」「血圧計」「パルスオキシメーター」「エアコン」「顔認証システム」など、様々なデバイスとの連携が可能です。
ポイント
・SaaS型高齢者施設見守りシステム
・介護記録システムと連携
・各種デバイスと連携
・ライフリズムスコア化
ライフリズムナビ
https://info.liferhythmnavi.com/
見守りシステムを選定する際はデモの利用がおすすめ
今回は弊社を含めて5つのシステムを紹介しました。
システムを選定するポイントは、「デモが利用できるか」「必要な機能がそろっているか」「料金は予算内か」「必要な設備があるか(Wi-Fiなど)」「利用者さまのプライバシーに配慮しているか」です。
とくに、デモで実際に使用感を確かめられるかが重要なポイントです。
弊社の見守りシステム「LASHIC-care(ラシク)」はデモでお試しできますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。