作成日:2025/07/31
更新日:2025/07/31
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目次
- ・ナースコールシステムの基本知識
- ・ナースコールシステムとは?
- ・PHSの電波帯域の制限がかかる(※内容要検討 第二~三世代の猶予期間)
- ・ナースコールシステムの主な機能
- ・スマートフォンでの通知受け取り機能を有したナースコール
- ・ナースコールシステムの選び方と導入のポイント
- ・導入目的に応じた選定基準
- ・コストと機能のバランス
- ・アフターサポートの重要性
- ・PHSの段階的な規制対策の必要性
- ・構外でのPHS使用不可について
- ・今後のPHSの使用の制限の可能性について
- ・PHSに変わるサービスと生産性向上の対策
- ・ナースコールシステムの人気メーカーと製品
- ・国内の主要ナースコールメーカー
- ・おすすめのナースコール製品
- ・ナースコールシステムの導入事例と効果
- ・医療機関での導入事例
- ・介護施設での導入事例
- ・まとめ
ナースコールシステムは、病院や介護施設などで患者がスタッフに呼び出しを行うための装置です。ボタン一つでスタッフに通知がいくので便利ですが、多くの現場で利用されていたPHSが制限によって代替え手段の検討をしなくてはいけなくなりました。
この記事では、ナースコールシステムの基礎知識について、選び方や導入するポイント、人気メーターや導入事例までを解説します。
PHSの電波規制によって制限されたシステムに最適な代替を探している企業様はぜひ参考にしてください。
ナースコールシステムの基本知識
ここでは、ナースコールシステムの基礎知識、PHSの電波帯域の制限について解説します。
ナースコールシステムとは?
ナースコールシステムとは、病院や介護施設で利用する通信システムのことです。
患者や入院者が看護師や介護スタッフを呼び出す際に利用します。
ナースコールシステムを使うことで、病室とスタッフの部屋が会話できたり患者の状況を聞いて指示を出すことができます。
患者からの急な呼び出しには迅速な対応ができたり、患者さんとのコミュニケーションもスムーズにし、安心感が生まれます。
PHSの電波帯域の制限がかかる(※内容要検討 第二~三世代の猶予期間)
- 2024年12月1日施行の電波法改正により、旧スプリアス規格のアナログ簡易無線機は使用禁止対象となる。
- 構内PHSはこの対象周波数帯とは異なるため(1,9GHz帯)、電波法改正の直接対象外となる。
- ただし、構内PHSであっても旧スプリアス規格の機器は使用禁止対象
- 新スプリアス規格の構内PHS機器は、2024年12月以降も使用可能
- 構外のPHSサービスは、2023年3月末をもってすべて終了済のため、利用不可
- 新たな無線機器への移行が推奨されている
- 総務省は構内PHSの使用不可について明確な「全面廃止時期」は示してないが、段階的な規制強化の可能性あり
情報元:総務省
ナースコールシステムの主な機能
ナースコールシステムを導入することで、医療施設では患者の安全確保、業務効率の向上等などが期待できます。
主な機能や用途を以下にまとめました。
ナースコールシステムの使用は、医療や介護現場において必要不可欠なシステムです。
まだ現場の見直しをしていない場合は、システムの更新を検討しましょう。
最新の機能や連携機能を活用し、これまで以上に安全で効率的なケアを提供できるようになります。
スマートフォンでの通知受け取り機能を有したナースコール
ナースコールシステムには、スマートフォンで患者からの呼び出しをリアルタイムで受け取ることができます。
スマホで呼び出しを受け取ることで、看護師や介護スタッフの業務効率は上がるので非常に便利な機能です。
また、複数のスタッフのスマートフォンに同時に通知を受ける機能もあり、迅速な対応ができるようになるので患者の安全確保に貢献します。
医療や介護現場において、スマートフォンでの通知機能を連動ナースコールシステムは、どこにいてもナースコールを受けて通話できる機能を有したナースコールもあり、スタッフの負担を軽減させられるので少しは気軽になります。
ナースコールシステムの選び方と導入のポイント
ナースコールシステムの選び方や導入時のポイントは、現場にフィットするシステムを選ぶことが重要です。
ここからは以下のポイントについて詳しく紹介します。
- 導入目的に応じた選定基準
- コストと機能のバランス
- アフターサポートの重要性
業務効率も大事ですが、運用コストやサポート体制、情報の拡張性、現場のネットワーク状況なども確認して導入することが大切です。
導入目的に応じた選定基準
ナースコールシステムの導入目的は、福祉施設や介護現場によって理由が様々です。
よくある導入目的は以下の項目になります。
ナースコールシステムを導入する際は、現場で実際に使う看護師や介護士の声を中心に取り入れてからの導入をおすすめします。
解決したい課題について、ナースコールシステムを導入して解決されるのか、現場目線での評価が重要性です。
コストと機能のバランス
ナースコールシステムの機能を必要ないものまで揃えてしまうと、高額なコストがかかってしまうので現場の目的を解決するために必要な機能だけを揃えて運用しましょう。
毎月高額な請求がきてしまっては導入してコスト削減しても意味がありません。
まずは現場で「絶対に必要な機能」「あると便利な機能」のような二つに分けて考えます。
例えば、ナースコールボタンを押す際に、担当のスタッフに通知すれば対応できる施設は、全員呼出しする機能は不要です。
ナースコールシステムを導入する際には、予算内にどれだけの課題を解決できるか必要な機能を厳選しましょう。
アフターサポートの重要性
ナースコールシステムのトラブルは、患者や利用者の命に関わるので設備のアフターサポートや保守の質は重要です。
導入を検討する際、機能よりも先にアフターサポートが充実しているかが決め手のポイントになります。
不具合の例を上げますと、「呼び出せない」「ランプが点灯しない」などアフターサポートがない場合、スタッフだけでは修理や対応できません。
ナースコールシステムを導入する際、何かトラブルや故障、相談、質問したい時、操作や設定が分からない時のためにどこに連絡すればいいのかを利用規約を販売元へ確認しておくことが大切です。
PHSの段階的な規制対策の必要性
PHSの段階的な規制対策について以下の事項から案内します。
- 構外のPHS使用不可について
- 今後のPHSの使用の制限の可能性について
構外でのPHS使用不可について
施設内での連絡手段としてPHSは長年利用されてきましたが、現在郊外でのPHSの使用はできません。
ソフトバンクなどのPHS公衆網サービスは2023年3月に終了しており、屋外や構外でのPHS通信は完全に使用不可です。
現在は、使用が認められているのは、限られた構内専用のPHSのみで、利用者の激減や通信インフラの老朽化などの理由がPHSの規制に発展しました。
病院や介護施設で構外でもPHSを今後も使用したい場合、通信体制の見直しが必要です。
今後のPHSの使用の制限の可能性について
通信事業者の公衆サービスは完全終了しており、今後のPHSの使用は完全に終了してしまう可能性が高いです。
現在、総務省もPHS向けの周波数の再割り当てを進行していることから、段階的に廃止され移行していくでしょう。
ただ、院内のみで完結するPHS通信はしばらく利用できる可能性もあります。
利用できるのは、在庫端末や交換機が使える間で、数年間は継続可能です。
PHSに変わるサービスと生産性向上の対策
PHSのサービスが終了すると、介護現場ではPHSに変わるサービスを導入することが重要です。
ここからは、PHSに変わるサービスと生産性の向上について解説していきます。
PHSの電波規制により今後介護施設では、LTE端末の機器に切替える必要があります。
介護施設によって導入するLTE端末は異なるので、どのサービスが適切か上記の表を参考にしてみてください。
ナースコールシステムの人気メーカーと製品
国内の主要ナースコールメーカーの製品名、概要や特徴などを提案します。
国内の主要ナースコールメーカー
国内の主要ナースコールメーカーでは、アイホン株式会社と株式会社ケアコムが販売会社として挙げられます。
その他の各企業には、株式会社ナカヨ、名電通株式会社などもあり各種サイトから提供している企業を以下の一覧に4社まとめました。
どこのメーカーにするか以下の4種類の企業を是非参考にしてみてください。
気になるナースコールシステムの商品があれば、カタログや詳細などがホームページに載っています。
ナースコールシステムの導入は、患者の命に関わることなので実績のある会社へ依頼しましょう。
おすすめのナースコール製品
今回、おすすめしたいナースコール製品はインフィック株式会社が提供する「LASIC-care」です。
介護・福祉施設用に特化した見守りシステムで、大規模な設置工事が必要なく低コストで簡単に導入できるナースコール製品になります。
LASIC-careを導入することにより以下のような問題が解決できます。
- ナースコールがスマホで受話可能
- 夜間の業務効率を上げ、スタッフの負担を軽減
- お手頃価格で導入できる
また、LASIC-careの開発と運用は設立20周年を超えた介護事業者が行っており、他社よりも現場のリアルの声を聞き本当の課題を解決できるプロダクトへ日々進化を遂げています。
自宅にいても現場の状況が把握できるので便利なので、気になる方は問合わせください。
ナースコールシステムの導入事例と効果
ナースコールシステムの導入事例を医療機関と介護施設に分けて解説します。
医療機関での導入事例
医療機関でのナースコールシステムの事例では、病院の規模や課題によってさまざまです。
主な導入事例は以下の通りです。
主な導入事例は以下の通りです。
- 病院の方針でIT化に伴いシステム連携
- データ分析による業務効率化
- システム各種に発生した費用を削減
- 入院患者の安全確保
例えば、これまでの呼出履歴をデータで分析することで院内の課題を把握し解決すれば業務の改善に繋がります。
他にも情報を全員に一斉共有できたり、業務改善以外にも各種システム付を接続することで資料にかかっているコスト削減や時間の節約も実現が可能です。
介護施設での導入事例
介護施設のナースコールシステムの導入事例では、無線ナースコール、ベットの見守りカメラとインカムの連携、放送、既設ナースコールの入れ替えなどの環境が挙げられます。
主な導入事例は以下になります。
- ナースコール受信時にカメラ映像も確認したい
- スタッフの見回りの負担を軽減させたい
- 入居者の安全を確保したい
- 電話やPHS、ナースコールを全て1本化して導入費用を抑えたい
例えば、ナースコール受信時に入居者の様子を相互に確認したい場合、見守りカメラと
インカムを連携させて事務所で分かりやすく安心です。
高齢者が深夜に徘徊するのを見逃す心配がありません。
他にも、離床や呼吸、床やベットでの転倒などをセンサーが検知しスタッフの見回りの負担を軽減させることが可能です。
まとめ
ナースコールシステムは、介護現場において必要な情報システムです。
本記事で解説したように、PHSを利用している現場は規制に伴い方針に合った別の代替えのサービスを見つける必要があります。
LTE端末に切り替えることで、これまでより業務効率、構成、コスト削減、安全確保などが期待できます。
まずは、現場の課題を解決できるナースコールシステムを導入しましょう。