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【表で分かりやすい!】科学的介護推進加算(LIFE加算)のためのポイント

作成日:2022/04/25

更新日:2024/04/09

科学的介護推進体制加算は、厚生労働省が所管する科学的介護情報システム(LIFE)へのDATA提出と情報の活用をすることで得られる加算です。データ活用によってケアの質評価とエビデンスに裏付けられた介護を推進することが期待されています。LIFEを用いることで加算されるので、通称LIFE加算と呼ばれています。

以前はリハビリテーションに関するシステムのVISITと、高齢者の状態やケアの内容の情報収集システムであるCHASEは別物でしたが、2021年度からVISITとCHASEを統合しLIFEが運用開始となりました。LIFEへの情報提出は単に加算が受けられるだけではなく、これによりデータの入力負担が軽減され事務業務が効率化できます。

以下で、科学的介護推進体制加算の単位数や算定要件についてまとめていきます。

科学的介護推進体制加算(LIFE加算)の種類と単位数

対象施設と算定要件・単位を一覧にしています。
画像では見にくい場合は、保存してご活用ください。

科学的介護推進体制加算(LIFE加算)の要件

LIFE加算では施設は大きく3種に区分されます。そのなかでも取り組み度によって単位が異なるのが、介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護・介護老人保健施設・介護医療院になり、これらの施設を運営されている事業者の皆様は登録データの拡充によって受けることのできる単位が変わります

通所介護等の算定要件

通所介護の科学的介護推進体制加算の算定要件は1種のみです。この要件を満たすようにデータの登録をしましょう。
・利用者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況その他の利用者の心身の状況等に係る基本的な情報を、LIFEを用いて厚生労働省に提出していること
・必要に応じて通所介護計画を見直すなど、サービスの提供に当たって、上記の情報、その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること

介護老人福祉施設の算定要件

一方で、介護老人福祉施設では疾病の状況まで登録するか否かによって加算が変わります。


Ⅰ(40単位)の算定要件

・入所者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況その他の入所者の心身の状況等に係る基本的な情報を、LIFEを用いて厚生労働省に提出していること
・必要に応じて施設サービス計画を見直すなど、サービスの提供に当たって、上記の情報、その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること


Ⅱ(50単位)の算定要件

・入所者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況その他の入所者の心身の状況等に係る基本的な情報に加えて、入所者ごとの疾病の状況等の情報を、LIFEを用いて厚生労働省に提出していること
・必要に応じて施設サービス計画を見直すなど、サービスの提供に当たって、上記の情報、その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること

介護老人保健施設、介護医療院の科学的介護推進体制加算の算定要件

介護老人保健施設(老健)や介護医療院でも、疾病の状況・服薬の状況を入力するか否かで単位数が変わるので要注意です。


Ⅰ(40単位)の算定要件

・入所者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況その他の入所者の心身の状況等に係る基本的な情報を、LIFEを用いて厚生労働省に提出していること
・必要に応じて施設サービス計画を見直すなど、サービスの提供に当たって、上記の情報、その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること

Ⅱ(60単位)の算定要件

・入所者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況その他の入所者の心身の状況等に係る基本的な情報に加えて、入所者ごとの疾病、服薬の状況等の情報を、LIFEを用いて厚生労働省に提出していること
・必要に応じて施設サービス計画を見直すなど、サービスの提供に当たって、上記の情報、その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること

最後に

この記事は、作成時点で弊社が知りうる限りの情報を基に作成しています。具体的な解釈や申請等は自治体等へ確認して進められてください。

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