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【最新年度版】介護福祉施設向け離床センサー・マット比較

作成日:2023/03/08

更新日:2024/10/23

【最新年度版】介護福祉施設向け離床センサー・マットの比較

介護福祉施設では、入居者の安全確保が最優先の課題のひとつです。そのため、離床センサー・マットが重要な役割を果たしています。離床センサー・マットは、入居者がベッドから起き上がった際に検知し、スタッフにアラートを送ることで、入居者の転倒や事故を未然に防ぐことができます。しかし、種類や性能が異なる離床センサー・マットが数多く存在しており、どの製品を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。本記事では、介護福祉施設向けの離床センサー・マットを比較し、選ぶ際のポイントを明確にしていきます。

離床センサー・マットとは

離床センサー・マットは、介護施設や病院などで活用されており、役割としては次の2つがあげられます。

  1. 入居者の安全を確保
  2. 職員の負担を減らす

導入により、入居者の安全確保だけでなく、異常のある部屋だけをチェックできるため、巡回業務による職員の負担を減らす効果が期待できます。
また、センサーの検知によりアラートが送られるため、ナースコールとちがい頻繁に呼び出されることもないのが大きな特徴です。消費者庁のデータによると、高齢者の転倒・転落などによる死亡者数は、交通事故の約4倍という結果が出ています。身近な事故でもある転落や転倒を防ぐためにも、離床センサー・マットなどを導入して、職員の負担をへらしながら、入居者の安全を確保できる環境をつくりましょう。

離床センサー・マットの機能

離床センサー・マットには2種類あります。

  1. ベッドに設置するセンサー型
  2. 足元に敷くマット型

センサー型は体を起こしたときに、マット型ではマットを踏んだときにセンサーが検知します。どちらも、大掛かりな工事が必要なく、設置が簡単なのが特徴です。

安全面ならセンサー型 

  1. 初動を感知できるため事故の予防がしやすい
  2. マットレスに設置するため転倒リスクがすくない
  3. 体の状態(バイタルなど)を確認できる製品もある

荷重がかからなくなったときにセンサーが検知するため、ベッド上の入居者の行動がすぐに把握できます。ベッドからの転落や、足元が不安定で転倒の恐れがあり、迅速な対応が求められる入居者向けといえるでしょう。

センサー型の注意点:寝返りによる誤動作

入居者の動きを検知しやすい反面、寝返りによりアラートが送られるケースもあります。製品によっては、通知するまでの秒数を調整できるため、入居者の状態に合わせた設定をしておきましょう。 

徘徊予防にはマット型

特徴としては、次の2つがあげられます。

  1. マットを踏んだときだけ検知
  2. 場所を選ばず設置可能(徘徊予防に活用できる)

ベッドセンサー型とちがい、マットを踏んだときに検知します。
場所を選ばず設置できるため、部屋の入口付近にマットを敷けば、部屋の出入りを検知できます。そのため、認知症の方の徘徊を予防するために設置するのがよいでしょう。

マット型の注意点

●     転倒のリスク
●     マットを避ける場合がある
マットを敷くため、足を引っかけて転倒するリスクがつきまといます。入居者によっては、検知されるのを不快に思うため、マットを避ける場合もあります。

比較ポイント

1.有線タイプと無線タイプ

離床センサー・マットは、有線タイプと無線タイプがあります。有線タイプでは、コードによる転倒や、断線のおそれがあるため、部屋の形状や設置場所には注意が必要です。一方、無線タイプでは、有線タイプのようなデメリットがない反面、Wifi環境がなければ使用できない製品もあります

2.ナースコールとの連動

ナースコールと連動によりアラートが送られる製品と、専用の受信機によりアラートが送られる製品があります。すでにナースコールを設置している場合は、設置済みのものと製品が対応しているかを確認しましょう。ナースコールを設置していない場合は、専用の受信機と連動するタイプの導入を検討しましょう。

離床センサー・マット比較表

各社様の情報をホームページから収集し比較した表です。あくまで一部の情報を収集し整理したものになりますので、正確な情報・詳細や最新情報は各社様へお問合せください

センサー型

マット型


離床センサー・マット比較の結果と考察

■特許取得の離床予測を活用!テクノロジーで介護を変える見守りシステム

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標準的なサイズの価格

両者において、極端な価格差はない印象です。
ベッドセンサー型 
●     有線タイプ:60,000円~70,000円前後
●     無線タイプ:70,000円~100,000円前後
マット型
●     有線タイプ:55,000円~90,000円前後
●     無線タイプ:80,000円~140,000円前後
両者において、極端な価格差はない印象です。

専用の受信機が利用できるメーカー

●     テクノスジャパン
●     エクセルエンジニアリング
専用の受信機を利用できれば、ナースコールを設置していない施設でも、離床センサー・マットの導入がしやすくなります。

デモの貸し出しをしているメーカー 

●     テクノスジャパン
●     LASHIC-care(ラシク)
本格的な導入の前に、デモの貸し出しを利用して、使用感を確認しておきましょう。

バイタル機能のチェックがあるベッドセンサー

●     LASHIC-care(ラシクケア)
バイタルなどを確認できる製品であれば、入居者だけでなくご家族やかかりつけのドクターとのコミュニケーションにも活用できます。

安全面を優先するならベッドセンサー型

迅速な対応ができるのは、ベッドから体を起こしたタイミングでアラートが送られる、ベッドセンサー型でしょう。有線タイプでも設置場所を工夫すれば、コードによる転倒のリスクを大幅にへらせます。コスト面でも、両者に大きな差がないのも魅力です。ただし、メーカーによって厚みが1㎜~6㎜と大きく変わるため、入居者によっては違和感を覚える方もいるかもしれません。デモの貸出を利用するなどして、導入前に使用感をチェックしておきましょう。 

その他の選択肢として

ドアセンサーや、赤外線による人感センサーもあります。 
離床センサー・マットで管理されていることに抵抗がある入居者の場合は、ご家族とご相談のうえで検討してみてもよいでしょう。

導入前に知っておきたい『身体拘束』の基準

 入居者の安全を確保するうえでは、離床センサー・マットなどの導入は検討するべきでしょう。いっぽうで、職員が対応を間違えると『身体拘束』と認識される可能性もあります。アラートが送られたときに、職員が入居者の行動を押さえつけるような形で制限すれば、身体拘束と誤解されかねません。導入にあたっては『離床センサー・マットにより、職員が円滑に入居者の介助や見守りをできる態勢をつくる』といった認識が必要でしょう。

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まとめ 

離床センサー・マットには、入居者の安全を守ると同時に、入居者ご家族の不安や職員の負担をへらす役割があります。いっぽうで、入居者の状態に合わせた製品を選ばなければ、思わぬ事故やトラブルが発生する可能性もゼロではありません。また、離床センサー・マットにかぎらず、ドアセンサーや人感センサーの導入を検討してみてもよいでしょう。ただし、使用したことのない製品であれば、不安な部分もあると思います。そのため、まずは以下のお問い合わせページよりご相談いただき、入居者や施設の状況にあった製品をご検討ください。
 
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