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【簡単解説】介護福祉施設で導入する離床マット・センサーを選ぶポイント4選

作成日:2023/02/11

更新日:2024/10/23

【簡単解説】介護福祉施設で導入する離床マット・センサーを選ぶポイント4選

介護福祉施設では、夜間、介護士は多くの利用者様を同時に見守らなくてはなりません。夜間の見守りには、離床マットや離床センサーの活用が有効ですが、施設の特性や介護方針に応­­じて機器を選択することが重要です。この記事では、一般的な離床マットから最新の離床センサーまで、幅広いラインナップから最適な機器を選択するために考えるポイントを4つに絞ってご紹介します。

そもそも離床マット・離床センサーとは

「離床マット」「離床センサー」とは、主に人がベッドから離れたことを検知する機器を指します。しかし、その種類は目的によって大きく4種類存在します。

1.離床マット型(ベッドを離れたことを知りたい)

一番有名なものはベッドの横にマットを敷き、起床してベッドから離れる際の足の圧力を感知するものです。起き上がって活動を始めるタイミングの検知ができるので、生活リズムに乱れがないかや、これから何か行動を開始する予兆を知りたいときに有効な機器になります。一方で、離床時の転倒リスクの軽減には効果が薄く、介護度の低い方向けの機器とも言えるでしょう。
設置方法が簡単なので導入がしやすく、離床マットを自作するケースも多々あるようです。

2.ドアセンサー型(部屋を出たことを知りたい)

こちらは設置されている施設も多いのではないでしょうか。「離床センサー」としてドアの開閉を検知するセンサーを設置することもあります。このセンサーを設置することで離床後の動きや部屋からの外出を把握します。 深夜徘徊や事故を防ぐことに特化しており、認知症の利用者様の安全確保に向けてお使いの施設が多いようです。
こちらも設置は簡単ですが、離床時のトラブル抑止や居室での行動の把握はできません。

3.ベッドセンサー型(危険の予兆を知りたい)

ベッドに敷くことで、圧力や体動を感知し離床や脈拍などを把握します。睡眠時の様子を遠隔で知ることができるので、夜間訪室を効率的に行うことや、起床後に離床するタイミングを即時把握できます。睡眠の質や1日のベッド上での動きまで知ることができるので、利用者様の健康状態の把握にも使え、離床マットよりも有用度は高いと言えるかもしれません。
導入に際しては、検知した情報を統合するシステムや検知の精度など多くの事項を考慮して比較することが推奨されます。

4.人感居室センサー型(部屋での行動や状態を知りたい)

人の動きを検知する人感センサーで、起床後に行動を始めたことを確認します。 離床時の転倒リスクなどは防げませんが、居室から出る行動の抑制や深夜の異常行動発見に役立ちます。室温や動きの多い少ないを把握することができるため、離床後に活発に動き始めているのか、それともゆっくりしているのかなど、部屋での状態を知ることに向いています。
その他のセンサーのデータと組み合わせることで、分析の幅が広がるセンサーといえます。

■特許取得の離床予測を活用!テクノロジーで介護を変える見守りシステム

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最近では「予測型」も登場

ここまで紹介してきた離床マット・離床センサーに加えて、最近では「予測型」と呼ばれる機器も出てきています。この「予測型センサー」は、ベッドセンサーや居室センサーから収集した情報をAIが分析し、例えば離床時間を予測したり、危険な状態を事前に検知したりすることができます。施設運営に必要な「危険の予知」ができることで離床時の転倒による骨折などの重大事故を防ぐための強力なツールとなるでしょう。
ただし、古くからある離床センサーとは違う技術が活用されているため、提供事業者が限られているのが留意点です。弊社ではLASHIC-care(ラシクケア)という予測型の離床センサーをご提供しています。

離床センサーの選択は目的が大切

以上でご説明してきたように、離床マット・離床センサーと一口に言っても幅広い種類が存在します。施設の性質や介護度によって必要となる機器は変わってくると言えるでしょう。そんなとき、どんな選び方をすれば良いのか、ここからご紹介していきます。

選ぶ上でのポイントは4つ

目的によって最適な離床マット・離床センサーは変わります。したがって「何のために離床センサーが必要なのか」を次の順番で考えていくと、最適な離床マット・離床センサーに出会えるかもしれません。

①離床時の転倒を防ぎたいのか

転倒を防ぐためには、離床時間を事前に予測しなければなりません。したがって、導入すべきは「予測型」一択となります。

②居室内での行動を把握したいのか

ベッドから離れた後の動きまで知りたいなら、居室内の動きを検知する必要があります。これはベッドセンサーやドアセンサーのみでは叶わないため、人感センサーが必須となります。

③離床したことを知りたいのか

単純に起き上がったことだけ知りたいというときには、マット型センサーで十分でしょう。その際、脈拍データなどの睡眠時の情報も欲しいのか、それとも単に起き上がった事実だけを知りたいのかで、ベッドへ敷くマットとするのか、ベッド横に敷くセンサーとするのかを決めていくとよさそうです。

④無断外出を防ぎたいのか

最後に、無断外出や深夜の異常行動だけを把握したいケースもあるでしょう。その際はドアセンサーのみでも事足りるかもしれません。

フローチャートで診断しましょう

以上の4つの問いを浮かべていただき、このフローチャートで診断すると最適な離床センサーがわかります。

まずは目的を定めましょう。そうすると、自然と施設へ導入すべき離床センサーの種類がわかります。

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